介護福祉士国家試験の試験日程と準備の流れ
介護福祉士国家試験は年に1回しかないため、チャンスを逃してしまうと次の試験まで、1年間も待たなければいけません。そのため、試験に合わせて適切な学習スケジュールを組む必要があります。ここでは、介護福祉士国家試験の試験日程や試験までの準備についてご紹介いたします。
介護福祉士国家試験の日程について
介護福祉士の試験は、例年7月~9月までに受験申込書の受付をし、筆記試験は翌年1月の最終日曜日、実技試験は同3月頃に行われます。筆記と実技試験は同時に行わず、1~2カ月開いています。先に筆記試験を行い、合格した人だけが実技試験に進むことができます。実務経験ルート(実務経験3年と介護福祉士実務者研修の修了)で受験する方は実技試験が免除になるので、筆記試験の勉強を集中的に進めていくことになります。
介護福祉士国家試験の対策に取り掛かる時期
介護福祉士の試験は例年では、毎年5~6月頃に最新版の参考書が発売されるので、このタイミングで試験勉強を開始するのが1つの方法です。
まずは参考書で1章ずつ基礎的な部分をしっかり勉強し、理解できるようになってきたら問題集を解いて次の章へ進む方法が効率的です。一度に複数の章をまとめて学習しても、効率が悪くなる上に忘れやすくなり、しっかりと内容が定着しません。段階的に学習することを心掛けるようにしてください。 5~6月では、取り掛かる時期が少し早いと感じる方も多いと思いますが、介護福祉士は、国家試験の中では難易度は高い方ではないものの、決して簡単ではありません。試験のおよそ半年ほど前から対策を行い、計画を立てて勉強していくようにしてください。
過去問題集に取り掛かる時期
3カ月間参考書で勉強したり、問題集を解いたりしていればかなり力がつくので、秋頃になったら過去問題集にチャレンジしていきましょう。過去問で自分が得意とする分野、苦手とする分野を分析し、特に苦手とする箇所を集中的に克服していき、最後に全体的なおさらいをして仕上げてください。 いよいよ試験が近づいてくる12月から1月にかけては、実際の試験時間を考慮した予行演習(模擬試験)を過去問で行い、試験の要領や時間配分などにも慣れておくと良いでしょう。最終的には、模擬試験で合格基準点以上を、カバーできるようになれば準備万端です。年末になると各団体で模擬試験を行っているところもあるので、自信をつけるために利用してみても良いかもしれません。
実技試験の対策に取り掛かる時期
実技試験の具体的な対策は、筆記試験が終わってからでも遅くはありませんが、試験の流れやどのような問題が出るのかなどについては、事前に学習しておきましょう。筆記試験の過去問や模擬試験は自宅でもできますが、実技の模擬試験は自宅でやるにしても、そのやり方が合っているかどうかを自分で採点するのは困難です。2月頃になるとセミナーや模擬試験を開催している団体やスクールもあるので、それらを利用して試験のポイントを習得する方法も良いでしょう。
ここには上記の内容を参考にしながら、試験の日程に合わせて自分なりの学習スケジュールを立ててみてはいかがでしょうか。準備をしっかり整えて、万全の状態で介護福祉士国家試験にチャレンジしてください。