介護職員初任者研修の内容について8個の素朴な疑問と回答
介護職員初任者研修は、平成25年4月から始まった新しい資格制度です。その前身であるホームヘルパー2級養成課程よりも実務に役立つ内容に改められ、在宅、施設を問わず活躍できる介護者としての基礎を修得すことを目的としたカリキュラムが組まれています。
介護の仕事に従事しようとしている人を対象に実施される研修ですが、家族に介護が必要になった時の備えとして受講することも可能です。
ここでは、介護職員初任者研修の内容について8個の素朴な疑問にお答えします。
Q1.研修中、途中で講義を休んだらどうなりますか?
講義と実技スクーリング、全てのカリキュラムを履修した人のみ修了試験を受験することができます。ハクビでは、やむを得ず欠席しなければならない場合は、振替受講ができますので安心です。
Q2.ホームヘルパー2級の資格を介護職員初任者研修に読み替え出来る?
ホームヘルパー2級課程修了証は平成25年4月以降、「介護職員初任者研修修了証」として読み替えることができるようになりました。
また、平成27年度までは、ホームヘルパー2級の資格と3年以上の実務経験があれば介護福祉士国家試験の受験も可能です。平成28年度以降は実務者研修の修了が新たに義務付けられる予定になっていますので注意が必要です。
Q3.筆記試験の内容は?
筆記試験は講義と実技スクーリングで学んだ内容から出題されます。難易度はさほど高くなく合格率は90%を超えると言われていますが、不安な場合は、模擬試験を活用して試験に備えることもできます。
Q4.どんな人が向いている?
高齢者や障害者の福祉に携わる仕事に就きたいと考えている人はもちろんのこと、人に接することが好き、人を笑顔にすることに大きな喜びを感じる人も介護職に向いていると言えます。 また、夜勤が続くなどの理由で、肉体的、精神的に疲れきってしまうこともあります。そんな時でも、介護を必要としている方に思いやりをもって接しなければならないため、介護業務には体力とタフな精神力が必要と言われています。
Q5.試験に合格できなかったら研修は無駄になる?
修了試験に合格できなかった場合は、再試験の申請をすることができます。一度受講した研修は無駄になることはなく、不合格だったからといって最初から受講する必要はありません。
Q6.日本ホームヘルパー協会ってどんな団体?
日本ホームヘルパー協会は、ホームヘルパーや介護福祉士など訪問介護に携わる専門職の資質向上、処遇改善を目的として様々な取り組みを行っている団体です。訪問介護業務に携わる人、または訪問介護に関心のある人であれば入会が可能で、会員となれば訪問介護に関する最新情報や身近な地域における活動事例などに接することができます。
Q7.都道府県によって扱いに違いはある?
介護職員初任者研修のカリキュラムは、厚生労働省が示した方針に従って各都道府県が作成しています。そのため、研修内容については各スクールを管轄する都道府県によって若干の違いはありますが、履修する科目や授業時間数は全国共通となっています。
Q8.自宅学習なども必要?
講中は、その日に学習した内容をしっかりと復習することをおすすめします。また、テキストに書かれていることだけではなく、新聞に掲載される介護関連の記事や住んでいる地域の介護事情などに関心を持ち、関連づけながら学習を進めていくと、より理解を深めることができます。