介護職員初任者研修の助成金制度について
現在の日本は、約4人に1人は65歳以上の高齢者という高齢社会。さらに10年後には、約3人に1人が高齢者という超高齢社会になることが予想されています。今日では超高齢社会の対策として、将来の日本を支える介護職員を育成するために支援金制度が多く提供されています。 ここでは当校の講座にも適用可能なハローワークの教育訓練給付制度と、各自治体の助成金制度についてご紹介します。
教育訓練給付制度を利用する
教育訓練給付制度とは、労働者もしくは離職者が、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講・修了した場合に、教育訓練施設に支払った経費の一部を国が支給する、雇用保険の給付金制度です。講座修了後にハローワークで所定の手続きをすることで受給が可能です。
ハクビが開講している初任者研修講座と実務者研修講座は、厚生労働大臣に指定されているため、給付制度を受けることができます。
たとえば、介護職員初任者研修を短期集中コースで受講した場合、一旦98,000円をハクビに支払いますが、受講修了から1ヶ月以内にハローワークで所定の手続きを行うことで、19,600円(支払金額の20%)が後日銀行口座に支給されます。手続きの方法は地域によって異なるので、最寄りのハローワークで確認しましょう。
各自治体の助成金を利用する
先述の給付金制度のほかにも、地方自治体が助成金を支給している場合があります。各自治体によって助成の内容は異なりますが、一般的に教育訓練給付金制度よりも優遇が大きいため、積極的に利用すると良いでしょう。
千葉市では千葉市介護職員初任者研修受講者支援事業において、介護職員初任者研修の受講に要した費用の半額か50,000円のいずれか低い方の額(10円未満切り捨て)を助成金として支給しています。例えばハクビの短期集中コースで修了した場合には、49,000円が支払われます。
助成金受給に必要な申請手続きは各自治体の窓口にて行います。例えば、千葉市なら千葉市役所の介護保険課窓口で申請手続きをします。手続きの際には介護職員初任者研修修了証明書と、受講した際の領収書の提出が必要です。申請書などの各種書類は市役所に用意があるのでその場で記入するか、市役所ホームページからプリントアウトして提出します。自治体によっては助成金受給可能人数に制限を設けている場合もありますので、ホームページに情報が掲載されていても電話などで確認することが重要です。
なお、講座を受講した学校から発行できる領収書は1枚のみなので、多くの場合教育訓練給付制度との併用はできません。助成金額だけではなく、条件についてもよく確認し、どちらが自分に合っているのかを検討しましょう。
年々需要が拡大している介護職員の資格を小さな負担で取得できるのは大きな魅力です。各自治体も介護事業に力を入れていますが、いつまでも同じ優遇を受けられるわけではありません。介護職に就きたい人が増えれば助成金を低くしてしまうことも考えられます。高い優遇を受けられるときに取得しておけば、小さな負担で将来の役に立てることが可能です。